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足尾さく岩機の歴史

1914年足尾で国産第一号さく岩機を製作した時から 私たちのモットーは

1.需要家の要望に応えること。
2.常にさく岩機製作の先駆者たること
3.工場設備並びに製作技術において他の追従を許さざること

日本のさく岩機の歴史は足尾銅山から始まりました。

革新という伝統
Innovation is our tradition

足尾さく岩機株式会社の歴史は1887年(明治17年)に足尾銅山に設置された工作課を前身とします。
昭和6年5月の敷地図と明治時代の工作課全景写真
工作課の敷地図(昭和6年5月)と全景写真(明治時代)

機械部門の拡大に従い足尾製作所、足尾機械㈱、足尾さく岩機㈱とさく岩機事業を継続してまいりました。

足尾式弐番型鏨岩機図面
足尾式弐番型鏨岩機図面


  「當時鑿岩機ハ一切外國製品ノ輸入ニ俟ノ外ナカリキ、然ルニ外國品ハ何レモ其重量形體ニ於イテ、體力習慣ヲ異ニスル本邦人ニ適應スベクモアラズ、殊ニ使用上ノ經驗乏シカリシ其當時ニアリテハ、狹隘ナル階段堀採鑛ニハ甚シキ不便ヲ感ジ、能率ノ向上ヲ期スルコト能ハザリキ。 茲ニ於イテ弊社ハ夙ニ之ガ改善ニ意ヲ用ヒ、實地使用ノ經驗ヲ基礎トシテ輕便ナル小型鑿岩機ノ製作ニ苦心硏究ヲ重ネ、大正三年三月初メテ一機ヲ考案シ足尾式小型鑿岩機ト名付ケタリ。」
(足尾製作所沿革 抜粋)

足尾式参番型鏨岩機:商品名ASD11(1916年開発)
足尾式参番型鏨岩機:商品名ASD11(1916年開発)
中型さく岩機ASD20:米国インガーソルランド社BCR430のコピー品(1920年代)
中型さく岩機ASD20:米国インガーソルランド社BCR430同型品(1920年代)


古河のさく岩機の歴史は、日本のさく岩機の歴史ともいえます。
古河のさく岩機の歴史は明治10年(1877)古河グループの始祖古河市兵衛が足尾銅山の開発に着手したところから始まります。
当時はすべて外国から輸入したさく岩機を使用していたため、修理に必要な部品が簡単に入手できませんでした。そのため、修理用部品製造の専門工場を足尾に設立し、部品製造を開始したことが古河のさく岩機製造の始まりです。
しかし当時使用されていた外国製さく岩機は、その形態・重量が大きくて日本人向きではないことと、さく孔技術自体も未熟であったために非常に使いづらいものでした。
そこで、明治40年(1907)ころより足尾では日本人向けの小型さく岩機の開発を始めました。幾多の困難の末、大正3年(1914)3月、日本で最初の国産さく岩機の開発に成功しました。そして更に改良を加え、大正5年(1916)足尾式小型さく岩機ASD11を開発し、外販を開始しました。
以後、積極的に技術開発を進め、次々と革新的なベストセラー製品を生み出し、さく岩機のトップメーカーとして業界をリードして今日に至っています。

小型さく岩機ASD18(1930年開発)
小型さく岩機ASD18(1930年開発)
一世紀以上に渡り開発された各種空圧さく岩機(古河足尾歴史館に展示)
1914年から80年余りの間に開発された各種空圧さく岩機
(古河足尾歴史館に展示)