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ニュースリリース2020/11/256m継ぎロックボルト打設装置「BOLTINGER(ボルティンガー)」を開発
古河ロックドリル株式会社は、、せん孔、モルタルの充填、ロックボルト(※1)挿入までの一連の作業を完全に機械化したロックボルタ(※2)「BOLTINGER(ボルティンガー)」を大成建設(社長:相川善郎)と共同で開発し、国内の新設道路トンネル工事の現場に納入いたしました。
今回開発したロックボルト打設装置は、山岳トンネル工事において3mのロックボルト2本を遠隔で機械的に継ぎ足し、6m分のロックボルトを打設することができます。
地山が緩い場合に用いるベンチカット工法(※3)のように掘削断面を分割して施工する場合でも、ベンチ部分にロックボルトが干渉することなく施工することができます。
一連の流れを完全に機械化したことで、作業員が切羽(※4)に近寄ることなく安全に作業することができ、従来5名で行っていた作業を3名での施工が可能となります。
※1 ロックボルト…掘削後に地山の崩落や変形などを抑制するために使用する鋼材。
※2 ロックボルタ…穿孔、モルタル充填、ロックボルト挿入までの一連の作業が可能なロックボルト打設装置。
※3 ベンチカット工法…トンネル掘削断面を上段と下段で前後差をつけて掘削する工法。
※4 切羽…トンネル掘削現場の最先端箇所。
■主な特徴
① 打設装置の全長を短縮し小断面での機械施工が可能
本装置全長が従来の6mロックボルト専用装置より約1.5m短くなることで、ベンチカット工法などの切羽断面を小さく分割した場合でも坑内で機械施工が可能となり、6mロックボルトだけでなく、3m、4mロックボルトにも適用が可能。
② 切羽近傍での作業を完全機械化し安全性を向上
穿孔、モルタル充填、ロックボルト挿入までの一連の作業を完全機械化することで、作業員が切羽近傍に立ち入ることなく安全に作業することができます。
③ ロックボルト打設作業の省人化を実現
従来5人(オペレータ2人、モルタル操作者1名、打設作業員2名)で行っていた作業が3人(オペレータ2人、モルタル操作者1名)で施工可能となり、40%省人化を実現できます。